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じいちゃんの葬式 その1

 私の父方は、浄土真宗の東本願寺大谷派であるが、祖父の方は、同じ浄土真宗でも、西本願寺である。基本のお経である、『帰命無量寿如来』から始まるお経は同じであったが、他にも、知らないお経がたくさん読まれた。読み方は多少異なっていたが、興味深く読経を聞いていた。母の実家のある集落は、過疎化が進んでいたが、みんな集まってくれた。ありがたいものである。そして、村の人達みんなに協力して頂いて、お葬式は無事に行われた。

 まず、朝の六時頃着いた私達は、荷物を持って、母の実家に入った。知らない叔父さん達ばかりだったが、お通夜ということで、私達が着く頃には、みなさん起きていらっしゃった。風邪をこじらせ、徹夜明けだった私は、坊さんが来る午前十時まで、二時間ほど寝た。起きてから、慌てて喪服に着替え、革靴を出した。弟は、数珠と革靴を忘れ、数珠は普段、私が使っているいる、片方の石の腕輪を貸してやった。革靴は、『ドンキホーテ』で買うと言っていたが、そんな店はなかったので、普段の靴で出るしかなかった。お袋は、「黒いマジックで塗ってあげようか」などと、ジョークを飛ばしていたが、どうにかなった。

 母方の孫の最年長は私なので、色々と気を遣った。最初の読経の際に、私は焼香が回ってきてから、正座をした。一時間ぐらいはしたであろうか、それでも苦にならなかった。その後出棺し、隣の島の火葬場に向かった。『じいちゃんともお別れだな』と思って、合掌しながらまじまじとじいちゃんの顔を観た。笑っていた。そして骨になるまでの間、食欲も湧かない中、無理矢理、昼食のうどんを食べた。じいちゃんの葬式だからと、吐く覚悟で食べた。

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