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柿食えば…

 こないだ床屋に行った時に、二代目マスターから、奈良でいいお寺とか仏像とかあるかな、と聞かれたので、期間限定かも知れませんけれど、法隆寺の国宝館、薬師寺のインチキ坊主の説法、唐招提寺の庭園、長谷寺、女人高野の何とか寺(そこには運慶の彫刻が何体もある)、東大寺の戒壇院の、四天王像、春日大社の灯籠、興福寺のこれまた運慶が彫った仏像二体などといろいろと述べた。詳しいね、と言われると、昔、薬師寺の坊主と問答してきました、などとふざけて言っていた。その代わりに薬師寺名物の一本二千円もする般若心経の写経帳なども買ってから、坊さんに質問した、とも言った。

 京都・奈良の観光シーズンは、祭りを除いて、十一月なのである。その時だけの特別公開展などが多いのだ。私は奈良では、正倉院展なども観たし、京都では御所に入ることも出来た。もちろん、地元の方に聞いてからのことなのだが、旅ではそれが一番いい。

 で、今日のお題、『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』という、正岡子規の句のどこが秀でているのかが解らなかった。改めて考えてみると、当たり前の様に口ずさんでさんでいる句ではある。しかし、これが、子規が漱石に借金してまで旅立った句とは思われなかった。家の中でいても解らない、この憂鬱な疑問を私は親父に聞いてみた。すると、「奈良行ってこい」、「そんな金ねーよ」、「じゃあ貸したるけれど、存分に行ってこい」と言われ、私は高野山から奈良へと向かった。車での旅だったが、車中泊を続けた。奈良に何日もいた。そうして私は気がついた。奈良は大阪や京都ほど忙しくなく、田舎だけれど、包容力のあるとこと知った。

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