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ジャイアン対策 その1

 私が大学の研究室にいた頃、お世話になった先輩方も多いのだが、私に敵意を持っている先輩もいた。私はそいつをジャイアンと呼んでたのだが、本当に無茶苦茶な奴だった。恥もかかされたし、その時、後輩は、「俺だったら刺してますよ」と言うぐらいひどかった。私は黙って、「時が来るまで我慢だ」と言った。

 私が修士一年の時に、T.A.をやったが、ジャイアンは学校の最寄り駅にも関わらず、T.A.駐車場の名義貸しをしてくれ、と言ってきた。私は、わかりました、と言った。すると、秋口、担当助教授から、朝に電話が鳴った。趣旨を聞くと、T.A.駐車場料金が支払われてない、というクレームが来たが、これはどういうことなんだ、と怒鳴りつけられた。深夜までのバイトで疲れ切った私は、大方理解した。ジャイアンが名義だけ借りて金を払っていねーんだと。その時の担当教官とも、論文の打ち合わせで、もめることが多く、仲が悪かった。しかし私は、「僕に犯人の名前を言わせるのですか?(そんなことをしたら、もっと面倒なことになる)」と言ったのだが、担当教官は「言え」の一点張り。私は、こいつは、教育者じゃねえなと思いながら、「それだったら、ジャイアンの家に電話してみてください」とだけ言って切って寝た。これでジャイアンはチクリやがったなどと言っていたが、常識を備えていないのは、明らかにジャイアンである。

 私は黙々と、復讐の機会を狙っていた。ジャイアンが修士二年の中間発表の練習に研究室全体で付き合った時、他の修士二年の先輩には何も言わなかった。しかし、ジャイアンの番になると私は手を挙げた。 (つづく)

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