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映画『アイガー北壁』を観て

 ヨーロッパアルプスの中でも1936年までに、唯一、登山家を寄せ付けなかったのが、スイスのアイガーという山の北壁だった。そこは日のあたらない、万年雪の残る、絶壁である。標高3970mと、高さはエベレストの半分にも満たないが、非常に難しい山なのである。

 まだ戦争前のナチスドイツが、アイガ-北壁の初登頂に成功したものにベルリンオリンピックで金メダルを授与すると発表し、オーストリア人二人組と、ドイツ人のトニーとアンディも参加する事になる。ドイツ人コンビを誘ったのは、新聞社で新米の、二人の幼なじみの女性記者でトニーと、かつて相思相愛だったルイーゼだった。ドイツ人が挑戦するという事で、マスコミ各社が食いつく。地元の高級ホテルに陣取り、毎晩パーティーをしながら、高みの見物をする。命を張る事になるトニーは、その会場を黙って出て行く。いざアイガー北壁に挑む直前に、ホテルのルイーゼに、それまでの数々の登頂経験を語ったノートを渡す。私はこのシーンは告白であると同時に、死を覚悟しているのだと感じた。

 ドイツ隊とオーストリア隊が、アイガー北壁にアタックし始めるのだが、最初は順調だったものの、もう少しで山頂という所で、雪崩や吹雪に巻き込まれ、ドイツ隊とオーストリア隊は、互いに協力し始める。四人いたうちのオーストリア隊の一人が命を落とした時、残った三人は登頂をあきらめ、下山し始める。猛吹雪の中、「寝るな、凍死するぞ」などと励まし合う。しかし下山も容易ではなく、トラブルで四人分の体重を支えていた、岩に打ち込むハーケンが抜けそうになった時、下の三人の一人である、アンディが自らロープを切って落ちていった。トニーはロープが無くて孤立してしまう。その時、山中列車の線路を登って、恋人のルイーゼが助けに向かう…というようなストーリーだったが、それからもぎりぎりの勝負が続く。

 この映画はドイツ映画であるが、よくぞここまでの撮影をしたなと感心した。あまり山の事は、私には解らないが、想像以上に過酷である事はよく解った。アイザー北壁は1938に初登頂を許すのだが、アタックしたうちの1/3以上が死んでいると聞いている。日本の若者が今度、挑戦する様なニュースを聞いたが、無事である事を祈る。

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