« 蚊帳(かや)の思い出 | トップページ | ・・・気落ち »

いらないガキ大将

 小学校の二年生の頃、私の向かいに引っ越してきた家族がいた。その中に、私より二学年上の男がいた。僕と、僕より二学年下の弟は、家の塀に寄りかかりながら引っ越し風景を眺めていた。すると、私よりも二学年上の男は、「何観てんだ」と言ってきたが、私も弟も「別に。珍しいから」などと応えていた。

 この町に、まだ、ガキ共が大勢おった時、そいつは、私の家の通りのガキ大将を気取っていた。そして、同学年の友人から相手にされていないのか、私の友人仲間で野球をやった時に、自分はピッチャーで四番だと言い張らした。何も、二年も下の、私の友達仲間を相手にしなくてもいいだろう、と思った。そいつはノーコンでファーボールを連発し、打つ方も、てんで駄目だった。リトルリーグで野球をやっている連中から観れば、単なる馬鹿である。みんな一斉に辞めて、そいつの悪口を言いながら、チャリンコで消えた。私も消えたかった。

 ご近所のガキ大将は、他にも面倒な事をしてくれた。ガキ大将は、私と弟ともう一人の『ツネ』というガキが集まっている時に、チャリンコレースをしようと言いだした。この、馬鹿ガキ大将が、コースを決めた。私は父と『絶対に交差点で飛びさすようなことはするな』と言われていたので、参加しないと言った。弟にも辞めろと言ったのだが、この馬鹿ガキ大将は、弱虫と、私の事を罵った。そしてレースが始まると、ガキ大将は1着を取りたくて、自分からスタートした。二番目に『ツネ』という奴がスタートしたら、私の思っていた通りに、車とぶつかって気絶していた。幸い、車の横に当たったので、怪我もなく、大事には至らなかった。しかし、ツネのお袋さんが、「ツネちゃ~ん」と、大声で走ってきた姿は忘れられない。で、その馬鹿ガキ大将は現場に戻って、こなかった。つまり、逃げたのである。卑怯な事この上無い。

|

« 蚊帳(かや)の思い出 | トップページ | ・・・気落ち »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54007237

この記事へのトラックバック一覧です: いらないガキ大将:

« 蚊帳(かや)の思い出 | トップページ | ・・・気落ち »