« 映画『ドン・ジョバンニ』を観て | トップページ | 本日休業 »

余命半年

 母方の祖父が、大腸がんで、人工肛門を着ける手術をしたと、母から聞いた。母も広島に住んでいる、母の弟に当たる叔父さんから電話で聞いたらしい。呉の病院で手術したらしいが、大腸がんは散らばっており、リンパにも転移しているかも知れないとの事だった。そこでじいちゃんが受けた宣告が余命半年である。不幸中の幸いなのかも知れないが、じいちゃんは、肺炎で寝たきりになってしまったので、自覚がないのがせめてもの救いだ。

 余命半年と言われたって、僕は信用しない。親父をがんで亡くした時、余命半年と言われながら、二週間で逝ってしまったからだ。親父は死ぬ一週間前まで元気だった。私がネットで落とした温泉宿の情報を楽しみに眺めていた。一回は家族三人で、後の二回はお袋と二人っきりで行くつもりだったらしい。それが、一週間で体調が激変した。肺に水がたまり、親父は、「熱い」と言う中、「納得がいかない」とも述べていたという。余命半年が二週間なんて嘘だろ、という気持ちだったと思う。余命半年と宣告された事は、私には、後から伝えるつもりだったらしいので、当時は突然死にしか思えなかった。

 祖父の話に戻すが、もう、いつ死んでもおかしくはない、という事だろう。母が、私の弟にもその話をしたらしい。弟は幼稚園に行く前の年頃に、「あきぼう、あきぼう」と言って、ことさら可愛がられていた。私にも、同じくらいの愛情で接してくれたので、妬みなぞ無い。弟も含め、ものすごく可愛がってもらった。じいちゃんとの別れは辛い。来年も喪中の葉書を送る事になるのだろう。目頭が熱い。男と男の別れなんて、こんなものなのかも知れない。惜しい。

|

« 映画『ドン・ジョバンニ』を観て | トップページ | 本日休業 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54007199

この記事へのトラックバック一覧です: 余命半年:

« 映画『ドン・ジョバンニ』を観て | トップページ | 本日休業 »