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母校からの手紙

 中学・高校時代の母校からの手紙が、先日、やって来た。校長が代わっていたのにも驚いたが、私の通っていた学校の場合、卒業生しか校長や教頭になれない風習がある。また、同窓会の会長を現在やっている、元校長は、私が学生時代に尊敬していた、現国の教師でもある。毎年その先生の文章を読むのを楽しみしているのだが、今年のは強烈であった。

 言いたい事は解るのだが、知らない熟語だらけで、とりわけ難解であった。その先生は、現役の時に、月に百冊は本を読んでいらした。高校の時には、小林秀雄やら森鴎外やらを、主として授業のテーマに掲げていた。もちろん他の作家も多く取り上げられてもいたが。会報の文章を読む限り、ああ、変わってないなあ、と思うと同時に、この先生は易しい事を難しく書いている、と感じた。また、きっと物書きになりたかったのだろうなと、憶測した。

 確かに、難しく書かなければ埒が明かないテーマの物もある。私も初めは熟語などを使いまくって、難解な文章を書いていた。しかし、それでは駄目なのである。師の顔に泥を塗る様だが、文学論に関する限り、私は、難しい事を出来るだけ易しく書く事の方が重要だし、その方がよっぽど難しいと思う。そう考えだしてから、何年か経つが、丁度、こないだ亡くなった、井上ひさしさんが、共感できる事を言っていた。『難しい事を易しく、易しい事を深く、深い事を愉快に、愉快な事をまじめに書く事です』と。同感である。そうでなければ、人の世など、住むに耐えない程、暗いものになってしまうだろう。

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