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Here or Go

 若かりし頃、大学院の一年の夏休みに、アメリカを旅した。サンフランシスコの空港の喫煙室で、時差ボケで眠い中、タバコを吸っていると、何やら黄色いジャンパーを着た、怪しそうな男がやって来た。旅の最初の一週間位をともに行動することになる男、シゲである。シゲは関空からやって来たと言っていた。

 サンフランシスコでのエピソードは、いずれ書くことにするが、シゲは映画好きということもあって、ハリウッドまで一緒に旅をした。ハリウッドでは、本場のユニバーサルスタジオに行ってみたり、映画製作所を見学してみたり、日本に五年くらいいたという、スケベ外国人マーティンと同じユースに泊まっていたおばさんと飲みに行ったり、チャイニーズシアターの床にある、映画スターなどの手形、足形を興味深く眺めてみたり、コインランドリーで待っている間、星空の元、シゲと語り合ったり、などと、飽きることがない街だった。

 そんなシゲと別行動をとることになった朝、僕はロスに向かうことにし、シゲは暫くマーティンと行動を共にする事になった。お互い独り旅だったので、男同士、スッパリ別れることになった。朝食を近くのマクドナルドで食べようという話になり、テーブルをキープするために、僕が先に注文に行った。黒人のねーちゃん相手に「This one and That one please.」というように頼み、支払いが終わった後、いきなり、「Here or Go」と言われ、私は、『何言ってんだ、こいつ』と意味が分からなかった。それで、私はどういう意味か聞くべきだったが、咄嗟に、訳の分からない英語を喋ってしまった。するとその黒人のねーちゃんと同僚に大爆笑され、ものすごい屈辱感を味わった。「Here or Go」とは、日本語で言う、「こちらで召し上がりますか、それともお持ち帰りですか?」という意味なのだが、最初は解らなかった。私が席に戻ると、シゲが行こうとしたのだが、恥をかかせてはいけないと、「Here or Goって聞かれるからな。涼しい顔で、『Here』って答えておけよ」と、アドバイスした。

 道中、いろんな恥をかいた旅だったが、このマクドナルドでの思い出は、最も悪い思い出の一つである。食事が終わった段階で、路線バスでロスに向かう私とシゲは別れたのだが、シゲとはなぜかこの後も二度会うことになる。二人とも『地球の歩き方』を参考にして、行動していたからだ。

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