« 今日はのんびりと | トップページ | 弥吉君二階へ上がる »

映画『食堂かたつむり』を観て

 昨日は一般千円で、レディースデーでもあり、一部の大学生が春休みに入ったことから、映画館は一日中混んでいた。私と母は、朝一番に並び、『食堂かたつむり』と『インビクタス』のチケットを取ってしまった。一日に映画を二本観るというのも、くたびれるものだが、母がいなかったら絶対に観なかったであろう『食堂かたつむり』について、今日は触れたい。

 まず、ほのぼのとした作品である。主人公の倫子(柴咲コウ)がカレーの人と食堂を開業しようとしたら、カレーの人は何もかも持って、とんずらしてしまう。恋人に裏切られたショックで倫子は声を失う。料理しかない倫子は、郷里に帰って、ペットにエルメスという名の豚を飼っている母(余貴美子)の家の側に『食堂かたつむり』を開くことになる。こんな田舎で食堂がはやるのかと思いきや、『食堂かたつむり』で倫子が作った料理を食べた人は、願いが叶うという噂が広がり、食堂は軌道に乗る。その後、紆余曲折あるのだが、倫子の母は、生き別れた、高校時代に結婚を約束した人のために貞操を守り、その人の精子を水鉄砲で撃ち込んで、倫子が生まれたことを明かす。倫子はショックを受けるのだが、まもなく母が末期がんにかかる。そのときに観ていただいた医者が他ならぬ、生き別れた恋人であった。二人は結婚式を挙げるのだが、その際に、倫子の母は可愛がっていた、豚のエルメスを殺し、倫子に料理させ、皆にごちそうとして振る舞う。間もなく倫子の母が死に、ラストシーンはおおよそ予想がつくと思うが、大体、こんな感じの映画である。

 ペットを食べる残酷さということから、我々人間は、殺生しながら生かされているということに気付かされるという優等生的な意見もあろうが、私は、この映画の最大の矛盾点である、生き別れた人の精子をどうやって手に入れたのかという謎の方を邪推してしまう。

|

« 今日はのんびりと | トップページ | 弥吉君二階へ上がる »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54007103

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『食堂かたつむり』を観て:

« 今日はのんびりと | トップページ | 弥吉君二階へ上がる »