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『野垂れ死に』を読んで

 故藤沢秀行名誉棋聖の『野垂れ死に』という本を読んだ。秀行先生は、晩年、競輪場あたりで勝ち車券を握りしめながら、野垂れ死ぬ筈だった、と語っておられる。しかし、運悪く、野垂れ死にし損なった、と本気でおっしゃっているのだ。また、勝負というものは、勝てばいいというものではない。己の芸が勝っていれば、おのずから勝ちは結果としてついてくる、だから、自分とその芸を高めルことが大切だと力説しておられる。また、『無悟』という概念について、俺には一生かかっても碁が解らないということが解った、と語ってもおられる。ただし、『無悟』の境地に行くまでには、相当その道で研鑽を積んだものしか解らない、という言葉も印象的だった。

 また、『無頼の遺言』というDVDを観てみたが、奥さんのモトさんも凄い人だと感じた。現に秀行先生が「化け物みたいな強敵」とおっしゃっているように、あのような奥さんあって、初めて秀行先生が成り立つのだなとも感じた。モトさんが執筆された、『勝負師の妻』では、かなりリアルに藤沢家のことが語られていた。また、DVDの方では、秀行塾での様子が描かれていたのだが、国籍問わず、来る者拒まずで、秀行先生が指導している様子が描かれていた。だから、秀行先生は中国でも有名人であるのだが、秀行塾の目的は、強い碁打ちになりたい(を育てたい)という一念につきるそうだ。

 父を亡くし、碁を打つ相手がいなくなった私は、強い囲碁ソフトを求めて、ダウンロードしてみたのだが、実際に打ってみると、亡き父より格段に弱いのである。昨日Lv.7を倒したが、隙だらけで打ち甲斐がない。昔、親父に四目だった頃に、戦い抜いて勝ち、親父から、「おまえもだいぶ強くなったなあ」と言われたときの喜びが忘れられない。

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