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ミラノの街

 朝十時頃の特急列車で、ニースからミラノに向かった。宿が取れる保証などない。列車はジェノバなどを経由して、夕刻にミラノ駅に着いた。この心細さったらありゃしない。土地勘のない私は、目星をつけていたホテルに向かうべく、駅の売店で市街のマップを購入した。夕日に照らされた地図を見ながら、目指すべきホテルのある通りの名前を探した。すると運がいいことに、駅から東に五本目の大通りだと判った。そこに向かうべく、ザックを背負って、出発した。もう日没が近い。

 途中でくじけそうになり、あるホテルで交渉したら、目指すホテルの五倍ぐらいの料金を電卓で表示された。冗談じゃない、と再び、とぼとぼ歩いた。寂しくもなったので、途中のBARでビールを飲みながら、マスターに場所を聞いた。詳しい話は聞けなかったが、歩いている通りは、間違ってはいなかった。私はその通りを直進した。間もなく右手に、ホテルらしきものが見つかった。『地球の歩き方』で確認して、交渉したら、まだ年端も行かぬ娘さんが、やはり電卓で宿泊賃を示してくれた。交渉が成立し、私は二泊することを決めた。

 だいたいミラノの街は物価が高すぎる。私は昼と晩に、マクドナルドのハンバーガーを食べるしかなかった。それから五年間は、ハンバーガーが食べられなくなった。しかし、ミラノのデュオモ(教会)は、それまで観たものの中で一番立派だったし、感銘を受けた。側の高級店が集まるアーケード街も華やかだったが、バックパッカーの私には場違いな場所でもあった。他にも、お城のようなところにも行ったが、そこには何もなかった。駅は立派なものだったと記憶している。

 ここまでの私の旅は、リスボン→マドリッド→バルセロナ→ニース(モナコ)→ミラノとやってきた。次はどこへ向かおうかと、宿で寝る前に検討していた。あくまでも、行き当たりばったりである。

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