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『値切り』について

 元々、関西人であった亡き父は、値切るのが上手かった。特に、現在我が家にある車を買うときには、すごかったらしい。普段はおとなしい父だったが、いざという時には、ディーラーの営業の主任など軽くひねってしまったらしい。母から聞いた話だが。

 そんな父がよく言ってたのは、「関東人は見栄っ張りや」とのことである。関西では値切らない方がアホなのに対して、関東では値切ったらケチに観られると言うのである。関西には買い手と売り手の間に、『値切り』という文化がある、と話していた。

 私が大学一年の時に、一般教養で経済学を採っていたのだが、一年間で一回だけ出た講義の時に、教授が、「経済は東京中心に回っているように思われがちですが、商売の成熟度などは大阪の方が、遙かに上です」と語っておられた。古い記憶なので、一部、間違っているかも知れないが、退屈な講義で、唯一印象に残った言葉である。世の中の右も左も判らない頃に、『そうなのか、世間は広いんだな』と感心したものである。

 私は関東育ちなので、値切りは下手である。お人好しな面もあるが、何だか店員さんを可哀想に思ってしまうのである。なるべく安いものを買いたい気持ちはあるが、店員さんの生活を考えると、値切るのが気の毒な気持ちなってしまう。亡き父の姉のおばさんなどは、TV一台買うのに三回店に通って、店員に顔を売ってから、値切ったというから、たいしたものである。私なら面倒なので、その場で即決してしまう所だ。関西人のたくましさを感じた。

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