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山崎豊子ブームと松本清張

 今年の秋は、山崎豊子ブームが起きた。映画では『沈まぬ太陽』、TVドラマでは、『不毛地帯』、再放送で『華麗なる一族』、『白い巨塔』と、恐ろしいほどの勢いで、メディアに顔を出している。必然的に、本屋を覗いてみても。山崎豊子作品が目につく。

 上手い作家、芸術家は、皆そうだが、対位法を上手く使う。山崎豊子作品を観ていると、大きな波を感じると共に、エンディングで見事なオチがある。それでいて社会派作家でもある。社会派作家としては、同様に松本清張氏の名前が挙がる。

 現在、松本清張氏の生誕100周年という事らしいが、私は山崎豊子ブームの次は松本清張ブームがやって来るとよんでいる。清張氏の文体は前半2/3は引き締っている。しかし、オチが解る最後の1/3で急に緩む。尻切れトンボな印象は拭えない。それでも、松本清張ブームはやってくると、推理小説嫌いの私でも思う。

 昔、九州を旅行したき、小倉に立ち寄った。小倉城に車を停め、情報収集していると、松本清張記念館があると聞き、見学した。恐ろしい数の蔵書があり、圧倒された思い出がある。昔、後輩が「松本清張は天才ですよ。それに比べると僕なんか凡人です」と、電話口でいじけていたので、私は「お前、小倉に行け。どれだけ努力しているかが解るから」と、叱ったことがある。同じ物資で出来ている者同士、天分にそれほど差なんて無いのだ。要は努力なのだ。

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