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『THIS IS IT』を観て

 つぎはぎだらけの映画だろうと覚悟して観に行ったのだが、案外そうでもない。ロンドン公演が近かったせいか、完成度はかなり高かった。もちろん、リハが映画になっているので、コンサートを観るようにはいかないが、それでも充分に楽しめる内容になっているのが凄い。

 この映画、エンターテイメントとして楽しむのも悪くはないが、完璧なコンサートを創作するまでの過程の凄まじさとして、マイケルジャクソンとそのチームがどれだけ努力しているかにスポットを当ててみる方が面白いかもしれない。妥協を許さぬマイケルの姿勢に驚く。

 ダンスにしろ、音楽にしろ、演出にしろ、マイケルは全てに精通していた。その圧巻たる才能に驚嘆する。96’のヒストリーツアーから十年以上が経ち、五十歳になっても、あれだけの動きをダンスで表現できるダンサーなど知らぬ。多少ダンスの切れが落ちていたようにも感じたが、他を抜きんでていた。音楽に関しても、細かい注文を付ける。ここのコードやテンポはこうしようとかスタッフと話し合ったり、ステージ上のリハでも、その場で細かい指示を出していた。全てマイケルが指示を出しても、誰も文句を言わない。それがベストだからだ。

 あれだけ元気に動き回っているマイケルを観て、この世にいないことが信じられなかった。ワールドツアーでなくロンドンに絞ったのも、セットが凄すぎるからだろう。マイケルも無念だったろうが、この企画全てに関わった方も無念だったろう。後一歩だったからだ。

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