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読書量激減

 最近、読書量がかなり減った。それは私にとっては勉強量が激減したのに等しい。漫画でも読むのが億劫になった。そんな私が、『読むblog』を提供するのもおかしな話だが、毎日続けようと思っていては、外に出る時間が必ず必要で、その分、本を読まなくなった。しかし不思議なもので、それはそれで精神衛生上よろしい面もある。軽く読める本も読んでは来たが、大概が重い本だったので、脳がこる感じであった。青年期に死を考えたときには、ショーペンハウエルの『自殺について』なども手に取った。個人的には、大江健三郎の、ねちっこくない時期の作品が好きである。しかし、大江氏で、私が一番好きな作品は『取り替え子(チェンジリング)』でもある。親友の自殺についてのレクイエムである。海外ではヴァレリーに悩まされた。読んでいて辛くなる本というのも珍しい。東洋思想の本も好きだった。『論語』などは何回手に取ったか解らない。それでもなかなか行動が伴わないので、亡き親父に、「論語読みの論語知らず」と何回言われたか解らない。懐かしい話だ。道教の本を読むと何故か心が落ち着いた。仏教の研究も面白かった。新渡戸稲造の『武士道』も大変為になった。

 考えてみると、何千冊読んだか解らないが、年齢的にもうインプットの時間ばかりをとれなくなった。今まで読んできた本を発酵させて、アウトプットする必要性に駆られている。それは学問やいろんな会話へと昇華し、人生の幅を広げてくれる。偏りのない自分を作ってくれる。

 もしかすると、偏見を取り除くためにいろんな書物を読んできたのかもしれない。

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