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じいちゃんと電話と

 じいちゃんは89歳である。肺炎にかかって、一時期意識不明となったので、心配する母を乗せて広島まで帰った。朝早くに病院に着いたが、じいちゃんは寝ていた。僕が行って、「じいちゃん、大丈夫か?」と囁いたら薄眼を開けて僕の方を観たが、焦点は定まっていない。口は開けたままで、鼻に酸素が送られていた。病室がナースステーションの横ともあって、僕は覚悟を決めた。母はやつれ方に驚いたらしい。母もその時点で覚悟を決めたそうだ。余り多くは語らず、無口だった。

 病院の処置室という所は、もっとも危険な患者が運ばれる場所なのだ。父の時も、そうだったから判る。

 まもなくばあちゃんが来て、夜通し走った私達と交代した。実家に戻った私は気がついたら寝ていた。それでも、二時間ぐらいしか寝ていない。起きていくと、母が掃除をしていた。「寝たのか?」と聞いたら寝ていないらしい。私が手伝い出すと、まもなく母も横になった。まもなく片付けが終わり、二人して横になった頃に、ばあちゃんが帰ってきた。すると電話が鳴り、母と代わると、母の弟で、広島市内に住んでいる、おじさんからのものだった。おじさんは、病院でのじいちゃんが安定剤などを点滴してもらっていることを教えてくれた。それがきつすぎて、一瞬、危篤状態にも見えるけれど、お医者さんの話では、足は悪くなっても、次第に元気になってくる、とのことだった。それを聞いた母は泣いていた私も一安心して、ビールの栓を抜いた。

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