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モナコの街

 十数年前、ヨーロッパを旅したときの話である。バルセロナで朝一番の電車に乗り、ニースへと向かった。夕方頃、ニースに着くと、宿の手配をして、宿の人といろいろ話した。ニースはホテルが多く、ぶっつけで安宿に行ったが、すんなり泊まれた。その日はニースの街を観光しようと思ったが、秋の地中海でアメリカ人が泳いでいるのを見ただけであった。私はモナコに行きたかったのだが、宿賃が高いだろうと、宿泊先はニースに決めたのである。モナコまで電車で30分だ。

 翌日、鈍行に乗り、モナコに行ったが、カジノに寄る気はなかった。大体お金がなかった。私がモナコに行きたかったのはF1のコースを歩きたかったからである。スタートの位置にはスターティンググリッドが描かれていた。1コーナーを曲がってからの上り坂は結構きつかった。ここでカジノ前に出なければならないのだが、生憎道に迷ってしまった。勘で歩いていたら、ステーションヘアピンに着いた。ここも勾配が大きい。てくてく歩いてトンネルの中を抜け、最終コーナーまで何隻ものクルーザーを見ながら歩いた。上を見上げるとゼザンヌの絵のような断崖絶壁に、高級マンションが溢れていた。最終コーナーのところでビールを飲んだが、異常に高いと言うほどでもなかった。

 その後王宮に上がったが、坂がきつかった。その代わり、モナコの街が一望できる。若い東洋人の男を見つけたので、写真を撮ってくれ、と頼むと、快諾してくれた。すると、僕のも撮ってくれないか、と頼まれて、お互いに笑った。確か韓国から来たと言っていた。彼にとってもらった写真は、翌年の年賀状に使わせてもらった。

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