« マドリッドの街 | トップページ | 「警察に連絡します」 その2 »

「警察に電話します」 その1

 数年前、旅の途中で、大学の研究室時代の後輩の所に寄った。正午前くらいだったが、そいつは寝ていて、起きようとはしなかった。「パチンコにでもいったら」と言われ、相変らずタメ口を聞く駄目な奴だと思ったが、疲れているのだろうとも思い、アパートの裏にあるパチンコ屋に行った。最初こそ負けてはいたものの、台を代えるごとに大当たりが連続し、最終的には、数万勝った。途中で後輩が来たものの、一万ぐらい負けていた。私は数万買った代償として、六時間ぐらい待たされた。勝ったからいいものの、負けていたらと思うとゾッとする。

 その後、晩飯に、ラーメンをおごってやり、本屋に寄ったのだが、いつまで経っても、後輩はサッカーの雑誌を読んでいる。しびれを切らした私は、「いいかげんにしろ」と言ったのだが、「僕は自己中心的な性格ですから」と言って、相変らず読んでいた。「おまえ、置いていくぞ」と言ったら渋々付いてきた。次にコンビニに寄り、私が、「すぐに戻るから待ってろ」と言って、ビールを何本か買って車に戻ると、車の中には誰もいない。どこに行ったんだと思って辺りを見回すと、コンビニの雑誌コーナーで立ち読みしている。どうしようもない奴だと思ったので、無理矢理連れてきた。そしてそいつのアパートに戻った。

 すると今度は、部屋の真ん中のベッドに寝そべって、片隅にあるTVに見入り始めた。下らないバラエティ番組を、いつまでも観ている。私が話しかけても生返事ばかりで、どうでもいいという態度を取りだした。私が、「お前のことが心配で、折角来たのにそれはないんじゃないのか。俺は車で寝るぞ」と言ったら、「そうすれば」とTVを観ながら応えたので、さすがの私もぶち切れた。そいつの背中を蹴っ飛ばし、振り向きざまに右ストレートを入れてやった。そして、「男ならかかってこんかい!!」と言って喧嘩を売った。するとそいつが取った行動は、「警察に電話します」と言って、電話を掛けた。私は、こんな馬鹿がいるのかと思うと同時に、如何に警察に対応しようか考えていた。

|

« マドリッドの街 | トップページ | 「警察に連絡します」 その2 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54006796

この記事へのトラックバック一覧です: 「警察に電話します」 その1:

« マドリッドの街 | トップページ | 「警察に連絡します」 その2 »