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「これは三角錐とは呼びません」

 小学校六年の時の担任はひどかった。Lvの低い子を底上げして、クラスを底上げしようと考えていたのである。一見、響きはいいが、これは、私にとって、強烈な退屈感をもたらした。日本史などもやってはいたが、私の方が詳しいので、ノートは取らなかった。退屈で馬鹿馬鹿しい授業をひたすら続ける担任だった。全て私の方が詳しかったので、まともに聞いたことは一度もなかった。私もガキだったので生意気な態度を取っていたのかもしれないが、下位層の底上げをしたばかりに、上位層は退屈で仕方がなかった。

 これは現在でも深刻な問題なのかもしれない。学力上位層にあわせると、付いてこれない子が出てくる。かといって下位層に合わせると、上位層は退屈である。私は、人間社会というものが単純に上位、下位に区切られるものではないと考えるが、指摘した点は教育の重要な問題点でもある。

 ある時、算数の授業で立体図形の話が出た。私は聞いてはいたが、その中で三角錐の定義がおかしいと感じた。画用紙で模型を作り、頂点が底面からずれた三角錐を提示した。するとその教師は、「いいですか、みなさん。こういうものは三角錐とは呼びません」と、みんなの前で語った。そんな中で、私がその三角錐の模型を『ちょん』とやっただけで頂点は底面積の中に属した。つまりそれは三角錐であったのに、三角錐ではないと断言されたが、実は三角錐であったのである。担任は目して語らず、次の項に進んだ。みんなに嘘を教えておいて、それもないだろと思った。解っている奴じゃないと駄目なんだ。

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