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ヤマを張る

 私は、自分の試験のためにヤマを張っても当たらないタイプだが、人の試験のためにヤマを張ったら、結構当たる。これを別に損だとも思ってはいないし、そもそもヤマを張るなどと言うのは、最終手段なのである。人事を尽くして天命を待つと言ったところだが、ヤマを張って当たっても、それは実力ではない。日ごろの努力が大切なのだ。

 とは言っても、教え子から頼まれると断るわけにも行かない。高校受験は英・数・国・社・理の五科目で争うが、公立のトップ校に入れそうな生徒がいたときには、講師一丸となって、出来る事は何でもした。休日出勤も苦ではなかった。正直楽しかったのも事実だ。

 試験の一週間前、コピーしまくった資料で教えていると、地理の問題で質問が飛んだ。「先生、この北回帰線って何ですか?」と聞かれたが、地軸の傾きから説明しなければならなかった。北回帰線の緯度は23.4度ぐらいだったと記憶している。これは、地軸の傾き角と等しい。つまり、夏至の日に太陽が真上を通るということだ。

 で、直前の日に、生徒からの要望で、地理のヤマを張ることになった。過去問を見ていた私は、経度と日付変更線、ブラジルの特産物、赤道の位置の覚え方を教え、それらが出ると予言した。映画好きの国語の教師は、日付変更線について『八十日間世界一周』という映画で説明していた。翌日の試験、ヤマは見事に当たり、上の三つのうちの二つは出題された。その後、生徒はお小遣いでワインを買って持ってきてくれた。みんなでおいしく頂いた覚えがある。

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