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Where do you from?

 台湾を旅していたときのこと、基隆(キールン)の街は英語も日本語も通じなかった。そんな中でめくらめっぽうに歩き周り、一日で土地勘を身につけた。私は観光スポットであるうちの一つの、『仙洞厳』に向かうことにした。駅にインフォメーション・サービスがあって、そこで、行き方を聞いた。バスのNoは301で、料金は15台湾$とのこと。相手をしてくれたおばさんは、「仙洞厳で降ろしてください」という中国語のメモを書いてくれて、乗るときに運転手に見せるようにとまで気を遣ってくれた。それからバス停に行きno.301を待ったが、なかなか来ない。時刻表を見ると15分置き(それぐらいはニュアンスで判る)と書いてあったのに、30分以上待った。乗る際に運転手に貰った紙を見せると、頷いてくれた。私は運転手の一番近くに座った。

 揺られること15分くらいで目的地に着いた。運転手さんにお礼を言って、バスを降りた。日常の足として使っている方が多いのにも気付かされた。

 行った目的地の洞窟は不思議なところだったが、たいしたことはなかった。洞窟の奥の仏像群には驚いたが、私が入ろうとしても通れない、ほら穴があった。奥に何があるのか入り口の物売りのばあさんに聞いてみると、「神様だよ、神様!」と高圧的に言われた。これでムードはぶっ壊れた。帰りのバス停でタバコを吸いながら301のバスを待っていた。バスは小型のマイクロバスだった。乗っていると、途中で相当足の悪いおじいさんが乗ってきた。私は体ごと支えてあげて席まで抱えて行った。僕の前に座っていた母親と子供も手伝ってくれた。今度はその人が降りる時も、私は両肩を持ち上げて降りやすいようにしてあげた。母親と娘も、そのバス停で降りたのだが、おじいさんが降りた後に、私に向って、「Where do you from?」と聞いてきたので「Japan」と応えた。もちろん質問文は、正確には「Where did you come from?」でなければならないのだが、そんなことはどうでもいい。バスが動き出すと、その親子は僕に手を振ってくれた。最高の思い出である。

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