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同系色

 中学一年の時の美術の宿題で、好きな野菜を買ってきて、包丁で切り、その断面図を書きなさい、という課題が出された。別にフルーツでもよかった記憶がある。

 僕はスーパーに出かけた。何がいいだろうと物色しているうちに、カリフラワーかブロッコリーかが目に止まった。ブロッコリーだったと思うのだが。嫌いな食材ではあったが、あのモコモコとした中が、どうなっているのか疑問に感じた。僕はそれを選んだ。

 学校に持ってゆき、美術の時間に取り出したら、先生がビックリしていた。「お前、それ、どうしたんだ?」と聞かれたので、「近所のスーパーで選んできました」と言うと、「自分で買いに行ったのか?」と聞かれ、「はい」と応えた。先生は自分の出した宿題にもかかわらず、私が自分で選んできたことを、褒めて下さった。

 いざ、ブロッコリーを切ってみると、大したことはなかった。茎の部分に穴が開いているだけだった。また、書いているうちに、外側も中もブロッコリー色にしたのだが、どうも同系色でインパクトがない。迷って、外側を緑色にしてしまおうかとも考えたが、写実的ではない。迷った挙げ句に同系色で書いたのだが、先生は「緑の方が良かった」とおっしゃた。

 その後、僕ともう一人、オレンジの断面をインパクトある様に仕上げた二人が、みんなの前で優れた絵として、表彰された。絵を描いたら、いっつもこの二人が評価された。多分私は一度も外してはいない。鯛の絵を骨から描く子供であった自分は少しだけ自信を持った。

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