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かとうさんと山頭火

 ラーメン屋で『山頭火』というラーメン屋がある。何年か前に友人と行った。味については私は黙っていた。本場の旭川で食べた方が美味しかったからだ。これはもう七、八年前のことである。当時、私は北海道を旅行しており、丁度、旭川ラーメンを食べた後だったのだ。

 車で旭川市内に入る。ナビにラーメン屋をマークさせたら、余りにも件数が多く、情報過多に陥った。ナビ全体がラーメンのマークで埋め尽くされていた。仕方がなく、市内に入ってから探していたが、駅周辺は相変わらずラーメンマーク。初めて行った街で、土地勘がなく焦っていた。私は市街地から外れたラーメン屋に入った。

 店の名前は忘れたが、『大将』か『王将』だったと思う。店に入ると、親父さんと息子さんが相手をしてくれた。疲れてはいながらも、聞く。「関東に『山頭火』という旭川ラーメン屋さんがありますが、ここの方が美味しいですね」と言ったら、どちらかかが、「関東の『山頭火』は旭川ラーメン業界から馬鹿にされている」とのこと。旭川ラーメンを誇りに思っている方には受け入れられないらしい。同時に、おやじさんが「縮れ麺は旭川から出たんだ。その開発をしたのが『かとうさん』という人で、何日でも考え込んだらしい」とのこと。そして、『さんとうか』も『かとうさん』から来ているんじゃないかと話してくれた。確かに語呂は合う。しかし私は、それも引っ掛けて、散文詩の種田山頭火から来ているんじゃないかと反論。親父さんはあくまでも『かとうさん』寄りなので、僕は黙った。みんなが気を遣い合う中、息子さんが気を使ってくれたのが懐かしい。幸せでいてくれるといいのだが。

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