« ぼんやりと | トップページ | ルー大柴とToeic »

「いいよ」

 私個人としては、二週間ぐらい前に父の墓参りを済ませたのだが、足のボルトを取った母親が行きたいと言いだした。時節は丁度、七五三の頃、「いいよ」と言ってしまったが眠い私は、車を運転することになった。途中のコンビニで、ビールと仏花を買う。コンビニに仏花が置いてあるのもおかしな気分だったが、まあいい。

 今回の墓参りには、愛犬の弥七君もついて行くこととなった。ドライブ中に窓を開けてやると、顔を乗り出し、心地よさそうに風を受けていた。時々吠えるのだが、吠えられた人も、しょうがないなあという感じで、笑顔で通り過ぎてゆく。弥七君はなおも吠える。

 眠たい中、目的地の寺に着く。住職に挨拶して、弥七君を連れて行く。荷物はほとんど母任せであった。急勾配の階段を弥七君も一生懸命登った。水をくみ、父の墓へ行き、水を浴びせていると、弥七君が墓へ小便。やってくれたなと思ったが、人間の尊厳なんてそんなものかも知れない。母は怒っていた。

 火を点け、線香の曇る中、私が般若心経を読経。墓にお供えしたビールを地面にまいて、墓参り終了となった。帰路、弥七君は急勾配の階段を降りねばならない。ダッコしてあげてもいいのだけれど、無理矢理引きずった。ためらい、ビビリながらも、弥七君は自分の力で降りた。相当、怖かったみたいだが、必死で降りていた。降りきったところでほめてやろうかとも思ったが、やめた。当たり前のことなのだ。ほめる必要はない。帰りの車中では弥七君は鼾をかきながら寝ていた。

|

« ぼんやりと | トップページ | ルー大柴とToeic »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54006580

この記事へのトラックバック一覧です: 「いいよ」:

« ぼんやりと | トップページ | ルー大柴とToeic »