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薄っぺらい本

 作文添削でメシを食って行こうかと考えた頃もあったが、辞めた。時間が掛かるとか、時給にしたら安すぎる、などという理由では無い。一言で言って、教え甲斐がないのだ。漢字のミスや送りがなのミス、助詞や助動詞などのおかしさには、私はすぐに気が付く。そういうことではない。問題は内容と、それに伴う修練の無さなのだ。

 おかしな例えだが、デイブ・スペクターは日本語の研究に怠りがないと聞く。しかし、彼の日本語はどこかおかしい。ましてやギャグなど飛ばそうものなら、場が醒める。フォローに苦労する。これでは、デイブ・スペクターにギャグセンスが無いと共に、彼の言っていることが、ギャグなのか真面目なことなのかを解らなくさせてしまう。

 現実的に、外国人に、「日本の文化とは何か?」と聞かれても「武士道」と答える人が藤原先生の『国家の品格』で増えただろう。でも、日本の文化とはそれだけではない。柔道、剣道、華道、棋道、茶道・・・限りなくあるのだ。日本人自身がそれらを忘れている点に問題があるのだ、しかし、自ずから解決するしかない。

 何人かに「お前は文筆で食っていける」と言われたことがある。研鑽は怠らないが、飲み過ぎた面もある。「イッタイイマノジダイニブンピツガナニヲイミスルノカ」と喚き散らしたこともある。悲しいことに、薄っぺらい本しか売れない時代なのだ。責任は読者にもあるだろう。

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