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私は変ワル

 父の葬儀までは気が張っていたのだろう。落ち込むことはなかった。僕は涙もろい方だから、父の葬儀で泣いてしまうのではないかと考えていたが、涙は出てこなかった。自分が泣いたら、全てが終わってしまう気がしたし、泣いている人を励ますことも出来ない。辛かったけれど、人前で涙は見せられなかった。

 父がお骨になってから二日ほど経って、強烈な寂寞感がおそってきた。誰かに相談したいとは思っても、誰もいない。・・・こういう時、私は父に相談していたのだ。父はいつも相談に乗ってくれた。これからは、私がそういう存在にならなければならない。

 父・・・父には迷惑しか掛けてこなかった。いつも家族の防波堤になってくれた。せめて、生きている間に恩返しをして、喜んでもらう顔が見たかった。申し訳ない。

 ベランダから夜空を眺める。・・・父は、どの星なのだろうと勝手に決め込む。

 遺影と位牌を前にして、変わりますと誓う。

 すぐには無理かも知れないが、私は変ワル。

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