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散歩

 母が「外に出たくない」と言いだしたので、父の亡くなった反動が来たなと思った。丁度、一昨日から最寄り駅まで、片道だけ歩くことを日課にしていた私は、母に、「一緒に散歩にでも行こう」と誘って、無理矢理一緒に連れ出した。私はリュックにお茶を二本入れ、母のペースに合わせて歩いた。陽は出ていたが暑くはない。

 まもなく、母がお茶をくれと言った。渡すとゴクゴク飲んでいる。「一辺に飲んだらバテるよ」と言って、また歩く。通り沿いにある、様々な昔の思い出を話しながら歩いていた。私は体力作りと、街の観察のために歩いているのだが、母にもいろいろと用事がある。

 坂を下り、登り始めると、母のペースが落ちたので一休みした。私は一服して、母は座っていた。一段落ついて緑の中を歩く。吹き抜ける風が気持ちいい。平坦な道に出てまた休憩。結局、一時間位で着いた。駅近辺では目的が違ったので、待ち合わせ場所を決めて個別に行動した。その後、花屋に寄ってバスに乗る。おふくろが笑っていたので、私は、「たまにはこういうのもいいでしょ。帰って風呂に入ってから食べるご飯が最高に美味しいんだ。よく眠れるしね」と話した。母はここのところ、親父の事でバタバタしている夢ばかり見ていて、よく眠れていない様子なのである。

 帰宅して、食事が終わり、母がボソッと言った。「実はね。一回目の休憩の時によっぽどバスに乗ろうって言おうと思っていたんだよ」と。丁度、その頃、私は、「バスに乗りたいと思ってはいけない。バスはいいなあ位に考えるんだよ」と言っていた記憶がある。何はともあれ、母もいい気分転換が出来たみたいだし、久しぶりに食事らしい食事を採ったと言っていた。疲れただろうけれど、いい気分転換にはなったみたいだ。「三日に一回は歩きたい」とも言っていた。

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