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もう数学なんていらない!? その2

 基本的に文明を支えているのは自然科学である。では、その自然科学を支えているものは・・・主に数学なのである。裏を返して言えば、数学という思想がまず出来上がり、その何十年、何百年後かに、新たな哲学や自然科学が追随する。そんな中で、文明や文化(生活が変われば物の見方も変わる)が影響を受け、新たな生活上の便利を享受するという仕組みになっているのが大方だ。

 つまり、数学とは一見、何の役にも立たないようであるが、その思想は後年、人類にどんな影響を及ぼし、どう化けるのかは、計り知れないものなのだ。そういう仕組み、もしくは歴史を知っていても数学を否定するのならば、極論、文明の恩恵を受ける資格がない・・・と言ったら言い過ぎか。しかし、すぐには実を結ばぬ事を解っていても、それに人生を賭けている方々がいるのは事実であるし、ほとんどの数学者が不遇や孤独の中、散っていったことを忘れてはならない。

 また、我々の日常の中では、様々な「説明が付きにくいけれど重要なこと」が転がっている。場合によっては、それは仕事上のことかも知れない。そんな時、数学の概念を当てはめてみると、上手く解釈できるというケースがままある。このことを知っているかどうかではかなり違う。また、数学の基本は論理を重んじる点にある。論理的に物事を判断、表現できなければ、誰もその人の言うことを納得しない。

 逆に、「数学で世の中のことは全て解決できる」という考え方も疑問だ。将来、数学がどのように発展していくのかは判らないが、反例として単純に「何故我々は生きているのか?」などということが永遠に判らないという事が挙げられる。ヴァレリーの言葉を借りるなら、「解れば終わる」からだ。・・・物事はそれ程甘くはないといったところか。

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