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日本語の崩壊

 今でこそワープロに慣れてしまって、漢字を手書きする機会が減り、簡単なものでさえド忘れすることが多くなったが、昔は一生懸命練習して、覚えたものである。中・高時代に、通っていた学校の方針もあってか、特に新聞に掲載されている漢字(主に熟語)を、鬼のように練習させられた。苦労はしたが、その効果があってか、漢字にも強くなったし、新聞を毎日読む習慣がついたのはいいことだと思う。

 ところが、最近の新聞を読んでいると、明らかに易しい漢字でも、ひらがなで書かれていたりするのが目につくようになった。字数の都合か、時代の流れだかは知らないが、これでは漢字の練習台にはならない。無論、新聞だけの問題ではなく、あらゆる活字体に於いて、こういう傾向が続いてしまうと、日本語の中からどんどん漢字が減っていってしまうという懸念は否めない。結果、言葉の語彙が減り、表現力の薄っぺらい文化がはびこる事態になるのも当然のことである。

 文章などを読んだり書いたりしていても、漢字や熟語の割合が少ないと、しまりのないものになってしまうし、何より繊細なニュアンスが伝わらなくなる。そんな文章は日本語として美しくはない。また、英語などのアルファベットのみの言語などに比べて、日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字などが混在している分だけ、バラエティに富んでいるとも言える。こういう器用な言語体を扱えるからこそ、日本独特の文化というものが維持できると考えるのだが、日本人が日本語を粗末にする風潮が続く限り、全てが無機的になる日も近いのではないか。

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