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東風(こち)吹かば・・・

 先程、朝刊を取って、部屋に戻る際、窓越しに外を見たら、庭の梅の木に白い花がついていた。もうそんな時節かとぼんやり眺めていたが、この梅の木は、私が物心ついた頃からあった思い出深いものである。子供の頃には登ってみたり、後にできる梅の実を、梅干しや梅酒にしたりしていた。・・・もう何度も伸びた枝を切ってばかりいたので、枯れ木になってしまうのも近い気がしていた分、今年も花を咲かせてくれたことが嬉しい。

 梅園には行ったことはあるが、身近に梅の木があるためか、鑑賞のためにわざわざ出かけたことはない。庭の梅の花を観るだけで充分だ。何か、春を告げてくれるようで、心が和む。これでウグイスが止まったら花札だ。って、最近は庭で野生の鳥を観なくなった。

 梅の花で思い出すのは、菅原道真の太宰府左遷の時の歌である。「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじ無きとて 春な忘れそ」・・・当時の一大勢力だった藤原氏に妬まれた末に、ハメられて、左遷となった道真の無念さが伝わってくる。・・・この歌には、『五七五七七の最後の七が、きれいな係り結びだな』ぐらいのイメージしかなかったが、改めて気がつくことがある。一つは、まだ寒い時季に左遷されたということ。もう一つは、当たり前なことだが、道真が屋敷の庭に梅の木を植えていたこと。

 菅原道真と言えば学問の神様である。・・・庭の梅の木に、一層の愛着が湧くと共に、少しはあやかりたいものである。

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