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野茂がいなければ成り立たなかった

 現在でこそ、アメリカのMLBでの日本選手の活躍が毎日のように報じられ、日本でも優秀な選手は、より、高い頂へと挑む登山家のように、海を渡り、MLBに挑戦するチャンスが増えたが、一昔前までは考えられないことだった。日本野球はナメられ、MLBと比較するなら、はるかに格下扱いされていた。それは日本、アメリカを問わず、常識だった。この常識の壁をぶち破った選手が野茂である。すべては野茂の挑戦から始まった。

 95年、当時の「近鉄バッファローズ」のエースだった野茂は、輝かしい実績を振り返ることなく、海を渡り「LAドジャース」と契約する。開幕前は、識者の大方が「通用しないだろう」と言っていた記憶がある。・・・ところが、いざフタを開けてみると、その年のオールスターに選ばれ、最終的には新人王と奪三振王を取った。「トルネード投法」と呼ばれる投げ方はファンを魅了し、そこから繰り出されるストレートと切れ味鋭いフォークは、メジャーの打者を手玉に取った。96年と01年にノーヒットノーランをメジャーで二度達成している。

 常識にとらわれない発想と勇気と実力が、メジャーで認められたのだ。まさしくパイオニアなのだ。これを契機に日本人選手の評価が高まり、現在に至る。そんな野茂だが、去年はベネズエラリーグ、今年は元日ハムのヒルマン監督率いる「ロイヤルズ」のマイナーでプレーしている。肘や腕に負担をかけないために、トルネードを封印し、すべてセットポジションで投げていると聞いた。39歳にして、メジャーで投げるために、まだ模索する姿勢には感銘を受ける。なかなか人間、過去の栄光を捨てられないものなのだ。

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