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アスリートの引退(桑田が燃え尽きた日)

 桑田投手が引退すると聞いた。複雑な気持ちである。輝かしい実績を残したことは誰でも知っている。かつては憎まれ役でもあった。確かに、若かりし頃には欲望がギラギラしている印象を受けた。ボロクソにたたかれても、投げては勝つ中、皆が図太い奴だと言った。

 しかし、試合中の右肘故障とそのリハビリの過酷さ、かつてのエースが黙々と二軍のグラウンドを走る姿勢に、皆が見方を変えた。桑田が変わったのか、周りが変わったのかは解らない。ただ、苦しんでいる者が、可能性を信じて、前向きに、必死に努力することに、誰も口を挟む者などいなかった。皆が見直した。・・・その信念を。決して恵まれてはいない体格でありながら、ひたすら野球のために全てを捧げ、惜しみない努力を繰り返す選手だと、世間が認めた。そんな桑田投手が「燃え尽きた」と言って引退するという。遠くアメリカの地で。

 希望や夢がある限り、アスリートの情熱の炎は燃え続けるのだろう。桑田投手にとってはメジャーのマウンドだっただろうし、いつしか、謙虚になったなと感じたことがある。そういう人間を神は見捨てない。桑田投手は、憧れのヤンキースタジアムのマウンドに立った。

 もう一人、忘れられない選手がいる。カズ山本さんだ。一度解雇された後、バッティングセンターでアルバイトをしながら、もう一度プロを目指したエピソードは有名だ。この方も執念の人だった。年老いても現役続行にこだわる中、引退試合の最終打席で決勝ホームランを打った。そして、「最後の打席でホームランを打つのが夢でした」と言って、納得の中でバットを置く。・・・なかなかこういう風には行かない。多分、惜しみない努力と苦労をした者だけに、神が華道を与えてくださるのではないか。

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