« 中学受験での失敗 | トップページ | 減量をしながら »

『ゲームの達人』の矛盾

 『ゲームの達人』とはシドニィ・シェルダン(アメリカ)の小説である。日本で初めてブレイクしたものかも知れない。映画化もされた。軽い小説だったので、中身は余り覚えていないが、駆け引きの中で、主人公が成り上がってゆくストーリーだったと記憶している。哲学的な深みなどない。学ぶところもなく、単なるエンターテェイメントだ。

 中学の時に、友人が映画を見て、「すんげー面白かったぞ」と言ったので、本屋で日本語訳の『ゲームの達人』上下巻を買って読んだ覚えがある(我が家にはビデオデッキがなかったので)。ストーリーは、まずアフリカの南を舞台に始まっていた(はずだ)。そこで汚い商売をする奴に、一泡吹かせてやろうと、主人公は決死の覚悟で、無数にダイヤが落ちているが警戒が厳しい所に潜り込む。その土地は敵の土地なのだ。そんな中、ダイヤを拾い集め、その財力で、敵を破産させてしまう。ここから、のし上がってゆく。

 賢明な読者ならもうお気づきだと思うが、これは矛盾している。無数にダイヤが落ちている土地を所有している敵が、破産するわけないのである。読み間違いかとも思って確認したが、間違いがない。映画はアレンジしたのだろうが、小説としては、これは致命的なミスである。というより、アメリカ人のPioneer精神に協調する感じを受けた。

 アメリカの文学には深いものが少ない。帰国子女の友人に、アメリカ横断の旅の後、「あの国には哲学がない」と言ったら、明くる年、「日本には思想がない。そういう国は滅ぶんじゃあないか?」とやり返されたが・・・それへの反論も気が向いたら書く。

|

« 中学受験での失敗 | トップページ | 減量をしながら »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54006262

この記事へのトラックバック一覧です: 『ゲームの達人』の矛盾:

« 中学受験での失敗 | トップページ | 減量をしながら »