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バルカン半島

 旧ユーゴスラビアのあったバルカン半島は、様々な民族が入り乱れ、過去の話かどうかは知らないが、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれた。実際に、第一次世界大戦の引き金になったのも、当時統治していたオーストリアの皇太子が、結婚か何かのパレードで、セルビア人の若者に暗殺されたことに寄る。

 現在、コソボでは人種の90%以上がコソボ人で、セルビアからの独立を求めている。お互いに対立したまま、どちらも譲らない姿勢のようだ。このバルカン半島の独立問題を扱った番組で、忘れられないものがある。

 やはり、NHK関連のドキュメンタリーだったと思うが、旧ユーゴの別の国の独立紛争で、ある、アドリア海に面した街の話をやっていた。今でも、こなごなな市街地の中で、復旧を目指している中、ガイドの人がリポーターを山の上の展望台に連れて行った。そこは、かつてはケーブルカーかロープウェイの駅だった様子である。ガイドの人が、「綺麗に街を眺められるでしょう?」と聞いたら、リポーターは「綺麗ですね」と言った。しかし、ガイドの人が、次に語った言葉を耳にしたとき、僕は辛くて耐えられなくなった。その人が言ったのは・・・

「ここはかつて街全体が見える夜景のスポットでした。たくさんの人が来ました。しかし、戦争が起きたとき、敵はここから砲撃を浴びせたのです。・・・今では誰も来なくなってしまいました」

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