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アイスホッケー その2

 ホッケー靴に慣れても、体育会の人は何も強制しなかった。好きなようにやらしてくれた。私のチームには体育会で一番優秀な奴とヘボな一年生が加わった、私は性格的にDMFなのだが、もう一人OMFで上手い奴がいた。前はそいつ、中は体育会の奴、後ろは俺、という風にメインの配置が決まった。こういうチームは強い。途中で何人も怪我人が出たが、8対11でも勝っていた。

 私は全体を見る。パックがどこにあり、この群れが今後、どういう動きをするかまで読んでいた。DFとしてはそれで合格点なのだ。

 一方である、夕飯だった(と思う)。メニューは忘れたが、僕が『いいな』と思っていた女の子が、いきなり僕の前に座っていた。・・・驚いた。今だったら気の利いたことも言えるんだろう。当時は食べるのでやっとだった。何も話しかけられなかった。腹立たしそうな、不満そうな顔が今でも浮かぶ・・・今の僕なら軽く流すのにねえ。・・・その時の僕には出来なかったんだ。よく考えてみると、彼女の方が冒険している・・・誰のために?・・・僕のために?・・・こんな僕のために?・・・彼女は僕のどこに魅力を感じたんだろう?・・・でもその後見放される。当たり前だ、勇気を持って、女の子が「沈黙の告白」をしてくれたのに、俺は解らなかったんだから。全然駄目だ。情けなさ過ぎる。

 でもね、クラスに一人残していたし、俺の神経は壊れつつあったし、どうすればいいか僕には解らなかった。

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