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グレイハウンドバスの思い出 その3

 ・・・君が読んでいてくれるなら、今日は小説はいいや。休む(これも必要な行為なのだ)。

 当時のグレイハウンドのバスの運転手さんは定年を迎えた、退役軍人の方などが多かった。ロッキー山脈を越える頃だったと記憶しているが、その運転手さんは新米で、まだ先輩の運転手が乗っていた。その日、私は珍しく昼のバスに乗っていた。ロッキー山脈を見たかったのである。道路というのは一番易い所に作るせいかもしれないがイマイチだった。

 そうして、ブレイクとなった。すると運転手さんが話しかけてくる。「日本から来たんだろ?俺も日本にいたからなあ」と優しい眼で聞いてくる。僕が「何処におられたんですか?」と聞いたら、「沖縄だよ」と言った。・・・多分この時僕は複雑な表情をしてしまったのだろう。運転手さんは、「俺のあだ名がわかるかい?」と聞いてきた。「ヒントは動物だよ」とも言っていた。しかし、外したときの失礼を考えて、私は「解りません」と応えた。すると、「ラビットだよ」と笑って教えてくれた。確かに少し出っ歯で耳が大きくて、優しい眼をした方だった。私は眼で応えた。・・・そして皆が昼食を採る中、「行こう」と誘ってくれ、「この店のバーガーはNo.6が旨いんだ」とも教えてくれた。実際に注文してみると、本当においしい。その後何度も食べた。

 日本にあるハンバーガーショップでも、アメリカ並みにおいしいハンバーガーが食べられるところは少ない。アメリカのバーガー屋はコーラをおかわり自由でバケツみたいな器で出すところもある。カルチャーショックだ。・・・アメリカにはオリジナルの料理がない(せいぜい七面鳥)と思う中で、この国ほどハンバーガーがおいしい国もないと思った次第である。

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