« 人生万事塞翁が馬 | トップページ | 般若心経について »

高田純次の年

 私は今年は、高田純次氏の年になると予感している。十年以上前に売れていたが、しばらく氏は姿を消した。その後、去年の暮れ頃から、ポツリ、ポツリと出演されている。その間に遊んだ分だけ、芸が良くなった。罪もないし、人を爆笑させる。以前、温泉の紫色の薬湯のところで、俯せで腰を使っておられた。私は、「なんなんだ」という中で爆笑した。

 馬鹿みたいな事をやってはいるが、馬鹿ではないのである。頭の回転も相当速い。・・・似合う番組とそうでないものがあるのが欠点だが、バラエティタレントは、自分の土俵で闘えばいいのだ。そうでない奴など認めたくもない。

 忘れられないのが、郷さんと外人の女をナンパする」という企画の中で、高田さんが、決めゼリフに「My face is sixty.BUT,My body is twenty.!!!」と言ったのである。『それで女を口説くのか?』という中、私はやはり爆笑した。

 そんな高田さんに子供さんがいると聞いて、一瞬、驚いたものの、何となく察した。・・・あえて馬鹿を演じることの辛さ。そうしてみんなが笑うことの辛さ。自分に対する罪悪感。家族を犠牲にするかも知れないという恐れ・・・チャップリンを思い出す。チャップリンは喜劇の帝王であった。しかし、産まれに恵まれたわけでもなく、笑い転げる人たちを尻目に、楽屋では密かに涙を流していたという。この涙を我々は無視してはいけない。コメディアンの、伝えたくても隠さざるを得ない一滴なのだ。

|

« 人生万事塞翁が馬 | トップページ | 般若心経について »

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54006259

この記事へのトラックバック一覧です: 高田純次の年:

« 人生万事塞翁が馬 | トップページ | 般若心経について »