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アイスホッケーその5

 自陣のゴールが決まった後、私はしばらく立てなかった。責任の重さもあったが、単純に、この時間帯での得点をかみしめていた。少しの深呼吸の後、ナヨナヨではいけないだろうと、スケ-ト張りのバク転のようなものを決めた(いえ、たいしたことないっす)。笛が鳴る中、僕は『あの娘』の方を見上げた。そうして・・・そうして、俯きながら覚悟を決めた。

 僕の中で聞こえる・・・「おまえは二着で良かったと思っていたんじゃないのか?」「お前のチームはいつも二位だったからなあ」「今回だってそういう仕組みなんだろうなあ」・・・僕の眼は鬼の眼になった。

 GK(ゴールキーパー)以外が全員上がるというギャンブルに出た。数で劣る分、そうせざるを得なかった。そうなると、うちのチームは圧倒的に押す、押しまくる。僕は綻びだけを気をつけていた。そうでない限り押す。相手は守りに入っている。なかなか点が入らない。

 ふとカウンターを食らった。私はこの時のために備えていた。どうやったら早く滑れるか?スティックををたたみ、腰を落として、スピードスケートの様に滑る。追いついた・・・追い越した。でも、俺よりでかい相手は、二人がかりでシュートに来る。でも、ここで取られたらおわっちまう。俺は気合いで止まり、瞬間的に相手の運動量を考えた。スティックも一番深いところを右手が握っていた。『当たることなど恐くない』・・・次の瞬間驚いた。(つづく)

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