« 長所と短所 | トップページ | 家を守る大変さ »

生活というもの

 芥川龍之介に、師匠の夏目漱石が、「芸術のことばかりでなく、もっと生活のことも考えなさい」という旨を、手紙か何かで伝えたと聞いたことがある。それを最近、我が身に痛切に感じるようになってきたこの頃である。

 家事と言えば基本は三つ、「掃除」「洗濯」「炊事」であろう。私は「掃除」「洗濯」は得意だが、「炊事」は苦手であった。もちろん、基本的なことは出来るが、応用が利かないという意味で。一方で母は「掃除」がものすごく下手である。互いに補えあっていれば、互いに成長できていたのだろうが、私は怠けていた。自分の本業のことばかりを考えていた。

 お金についても、考え方がかなり変わった。エンデの、「パンを買う金と、株を買う金は違う」というのは名言である。いくら理想的なことを考え、述べようが、存在できなければ意味がない。ヒューマニズムというものは、人間のエゴと慈愛との両面を持っているが、「人間社会」があることに嘘偽りはない。そこにも殺伐としている面と慈愛の面がある。

 独身の私が言うのも何だが、結婚や女性を観る目にも変化が起きた。いくら美貌があり、聞き上手で、思いやりがあっても、生活というものが根本から解っている女性でなければ子供がかわいそうだ。夫婦生活で一番大切なことは我慢だと感じるこの頃。 

 常に汗をかき、働き、知恵を絞るのが人間らしい人間なのだろう。

|

« 長所と短所 | トップページ | 家を守る大変さ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521582/54006098

この記事へのトラックバック一覧です: 生活というもの:

« 長所と短所 | トップページ | 家を守る大変さ »