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雪舟展

 ずいぶん前に、上野に「雪舟展」を観に行った。ガイドブックが手元にないから、買ったのかどうかは忘れてしまった。しかし、当日のことはよく覚えている。

 基本的に私は入場の時に説明のイヤホンを聞かない。自分の直観が鈍ってしまう気がするからだ。その日も、たいそう混んではいたが、私の身長だと丁度良く作品が見える具合の客層である。おばさまが多く、ザワザワしている。欧米の美術館でも感じたことなのだが、日本人は基本的にマナーが悪い・・・うるさいのだ。そんな中、色々と刺激を受けながら歩いていたが、国宝や重要文化財に指定されている作品が少ないのも印象的だった。恐らく、それだけ贋作が多いのだろう。ずっと順路に従って歩いていたが、これは間違いない、という作品は「天橋立図」だけだった。全身に電気が走り、しばらく私は見とれていた。当然、国宝なのだが、その作品にはオーラがあった。圧倒されるような迫力であった。脳裏に焼き付けた後、会場を後にしたが、よくあの時代にあれだけのアングルで描いたなと、感心した。結局、そのレベルの作品を見てしまうと、他のものが全て贋作に見えるのだから不思議である。圧巻といったところか。

 骨董といえば、昔、鎌倉の骨董屋のおっちゃんが師匠から、「損をして覚えろ」と言われたという。同時にTV番組での鑑定などはデタラメだとも語っていた。「買う人、売る人の気持ちの問題だ」と。いいものがみたいなら、東京の京橋がいいと教えてくれた。・・・骨董は下手をすると家が傾く。自分にもっと余裕が出来てから行ってみたいものだ。

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