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新渡戸稲造資料館にて

新渡戸稲造資料館は花巻の宮沢賢治記念館のすぐ側にある。二人とも私が非常に影響を受けた人物で、今回は新渡戸稲造について触れてみたいと思う。昨年、大ベストセラーとなった「国家の品格」も大元は新渡戸稲造の「武士道」から来ている。 私が資料館で印象に残った、映像の言葉は、若い新渡戸に外人が「日本の宗教は何ですか?」と聞いたところ新渡戸は答えられず、続けて言った外人の言葉の「無いのですか。ではどうやって道徳教育をするのですか?」と言ったフレーズである。 日本の宗教は、聖徳太子の頃から神仏習合であるが、明治の頃の文明の進歩に文化が追いつかなかったのは、神仏習合だけでは文化を網羅しきれないということでもあるのではないか?故に新渡戸は「武士道」という道徳が存在し、その元に教育がなされ、文化を担うと考えたのではないか? この構図は現代でも成り立つ。梅原猛氏の言葉を借りれば、「知られざる神々への畏敬の念」→「道徳」→「教育」→「文化」ということが成り立っているのではなかろうか。 武士道の精神は美しい。そういう意味でベネディクトの「菊と刀」はいい着眼点だ。 思うに、終戦後、菊は野ざらしにされ、刀は折られた。武士道のような高いモラリティーが失われ、何でもかんでも、アメリカの欲望のままに膨らむ物質文化が、大勢を占めるようになって戦後62年も経つと、果たして現代の日本人は自分たちの手で憲法など作れるのだろうかという疑念が残る。

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