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台湾紀行(その10)

 翌朝早めに目覚めた私は、花蓮(ファーレン)駅へと向かった。台北に帰るためにである。切符もあり、昼過ぎには台北に着く予定だった。が、何か様子がおかしい。駅員に聞いてみると、台風の影響で電車は大幅に遅れるとのこと。七時過ぎに行った私はそれから四時間待つことになるのだが、まあいい。旅ではこんなことはしょっちゅうだ。遅延の払戻金額を受け取ると、ベンチに座っていた。段々と駅が混み出し、ベンチにも詰めて座るようになった。私の右に老婆と孫がいたので、試しに筆談で、どこに行くのか聞いてみようとした。しかし、あっけなく無視されてしまった。残念と思っていると、左から声がする。

「台北に行かれるのですか?」

日本語だった。よくよく話を聞いてみると、大学で日本語を専攻していたとのこと。なんでも、日本のT.Vゲームで育ったので、英語より親しみやすかったのが理由らしい。彼は当時、兵役中で、久々に台北に帰るとのこと。名字は許(きょ)君と言う。

 十一時過ぎに運行が始まると、電車はすし詰め状態だった。私は席を確保できたが、許君は出来ていない。せめて荷物を持ってあげた。色々と話したが、私が「日本に来たことはあるの?」と聞くと、「あります」 すかさず「物価が高かったでしょう?」と聞くと、幼い頃から貯めていた貯金が半分に減ったそうだ。秋葉原やディズニーランドに行ったと聞いた。私は「いつか、京都や奈良にも行ってみるといいよ」と話した。いろんな話をしたが、彼が聞いてきた質問で記憶に残っているのは、「台湾の女の人はどうですか?」・・・「いいんじゃないかな、素直そうで」・・・「僕は日本の女性の方に惹かれます」との後、どんな女性がタイプかを聞かれた。「趣のある人かな」と私が答えると、許君は「なるほど」と言い、逆に僕も聞き返した筈なのだが、申し訳ないことに、内容をあまりよく覚えていない。・・・時々外に目をやると暴風雨。

 夕刻、台北に到着し、そこからメトロで実家に向かう許君との別れの時がやってきた。地下の広場で、二人の写真を撮ってもらい、メールアドレスを交換して別れた。帰国後のことだが、許君のはhotmailだったが、何度送ってもエラーが出てしまう。アドレス帳には登録しているのだが。

 私は、最初に泊まったのと同じホテルを予約していた。私が一週間ぶりに帰ってくると、フロントの方が「おかえりなさい」と言ってくれた。挨拶が終わると、電話で飛行機のオープンチケットの日取りを確定させた。・・・私が台湾にいれるのもあと数日である。

(つづく)

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