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台湾紀行(その9)

 太呂閣(タロコ)では、毎年、車が転落するほどに道が狭いのだ。そこを大型バスで行くというのだから、運転手の方は相当神経を使うだろう。途中、世界最高峰のビル(台北の101)よりも高いという絶壁にも出くわした。これだけの珊瑚をここまで削るのに、一体、どれだけの歳月を費やしたことだろう。なお、私が行った当時は、台北→太呂閣の路は確か通行止めになっていた。

 やがて、太呂閣(タロコ)の最終ポイントまで来た。そこにはお寺があった。お寺の上まで登ろうかとも考えたが、時間的に不可能だと判断した私は、門前に立っている坊さんと筆談した。まず、私が、「何経?」と聞いた。すると「仏教」と返ってきた。そこで試しに「般若経?」と尋ねると、名前は忘れたが、日本にはない宗派だった。私はお布施を渡し、時間になったのでバスに戻った。

 バスは今度は道を降る。少しでも、この景色を目に焼き付けておこうと、必死でまわりを見続けた。私は、台湾に来た中でも、自然の景勝地という点では太呂閣(タロコ)がダントツに気に入った。台北からだと花蓮(ファーレン)まで電車で行き(そんなに時間は掛からない)、二泊予定で巡ってみるのがよいと思う。

 そうして、バスは石売り場へと到着した。営業は年配の男性がやる。いろんな石があった中で、直径20cm位の石があった。「煙草を吸う方はいらっしゃいますか?」というので、私が出て行った。最初に煙草に火を点けて吸う、その後、煙草を5秒間だけその石に付け、再び吸う・・・確実に煙草が軽く感じられた。驚いた。何故かと聞くと、「気」だという。他にも、いろんな宝石の真偽の見分け方まで教えてもらった。そしてお買い物タイムとなるのだが、先程の不思議な石は肩こりにもよいらしく、営業している男性も両腕に着けていた。私は、母が五十肩なのを思い出し、二つほど、その石が数珠のようになって手首に巻けるものを買った。一つ5000円位したと思う。私は煙草の不思議と、営業している方自身が着けていたので購入したのだが、それがなかったら素通りしていただろう。

 買い物が終わると、海辺へと連れて行ってくれた。風強く、一面に広がるコバルトブルーの海。与那国島は見えないかなどと眺めていたが、見えそうにないので、草むらの上にひっくり返った。空と太陽で気分は最高・・・だったがやはり台風の近づいている気配は感じ取れた。そうして、バスは花蓮(ファーレン)へと戻り、約半日くらいのツアーが終わった。

 男子学生はそのまま、駅へ向かい、行ってしまった。私は女性OLと再びワンタンを食べに行った。その方は休みが、この期間くらいしかとれなくて、来ているとのこと。明日は南の方の温泉にでも行こうかと考えていると話してくれた。話題はやはり台風のことで、下手をすると、その方はどこにも動けなくなる可能性がある。帰りの夜道を宿まで送ると、「それじゃあ」と言って別れた。

 少し酔ってから寝ることにしたが、次の日もトラブルに巻き込まれるとは、予想だにしていなかった(だから旅は面白い)。

(つづく)

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