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モーツアルトを聴くと

 高校時代の数学の師匠は、「私の知り合いの中でも、モーツアルトを聴くと落ち着くと言うか人が多い」と語っていた。当時、クラッシックをあまり聴かない私だったが、試しに小遣いで二枚ほど購入し、聴いてみた。音楽についての教養が乏しかったせいか、特にこれといって感ずるところはなかった。購入するときも、何を基準にしようか迷ったが、ピアノの音色が好きだったので、ピアノ協奏曲20、21、23、27番を選んだ。知っているメロディとそうでないものが混じっていたが、温かかったり、哀しかったりといった印象だった記憶がある。それからも徐々に増えていくのだが、ペースは遅かった。

 この状況を激変させたのは、映画「アマデウス」である。教育テレビで放送される日に、母方の祖母から電話が鳴って観ることになった。感想は「すげーな」位のものであった。この映画はその後、何度も観ることになるのであるが、その考察は今回の趣旨から脱線するので控えておく。他には小林秀雄氏の「モオツアルト」を読んだり、何らかのメディアから入ってくる情報などから、次第にバックグラウンドが自分の中で形成されていった。

 それから数年後、モーツアルトのCDもかなり増えてきた頃、私はあることに気が付いた。寝る前に聴くと、一人連想ゲームが止まらなくなり、眠れないのだ。ここが明らかに、他のあらゆる曲との違いだった。そんなことが続いたせいか、次第に私は師匠とは逆のタイプなのではないか?などと勘ぐるようになっていった。最近は、聴いていると思考を煽られる気持ちになる。いろんな音楽の中でも、一番、右脳に刺激をもたらすのであろう。最近はないが、昔、2〜3度、夢の中で音楽が鳴ることがあった(CDを消し忘れたわけではない)。それも、普段よく聴いている音楽ではなく、何故か、モーツアルトであった。一度、夢のラストシーンで、オペラ「魔笛」の「夜の女王のアリア]の最後の絶叫が突然、鳴り響いて、飛び起きたこともある。

 いろんな意見が飛び交うところであろうが、ある時期、本屋でも、モーツアルトの音楽による啓発本と安らぎの本が置いてあったのだから、聴く人それぞれというところか。脳のどういう部分が影響を受けるのかを研究している方も多いであろう。でも、それが、何故なのかというところを私は知りたい。文章などを書く場合は論理的であるから主に左脳によるであろうが、そこで音楽(私の場合は前述の通りモーツアルト)などで右脳を刺激すると、どうして効率が上がるのかも不思議だ。左右の脳の間のバランスの問題なのであろうか?将棋のプロでも強い人ほど右脳を有効利用しているとのこと。

 ここまで述べると察しがつくと思うが、このブログでネタに困ったり、文章が途中で止まったりすると私の場合はモーツアルトの音楽が救いの手をさしのべてくれる。現にこれを書いている今も、彼の音楽が流れていることは言うまでもない。

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