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こいつは譲れねーぜ

05040923_27_22 我が家の愛犬「弥七」君(ミニ・ダックス、♂、満九歳)は気に入るものが見付かると、大きな口でくわえ、自分のおもちゃにしてしまう。左の写真でくわえているものは何だったが忘れたが、表情から察するに、もう、自分のものだと主張している様子。どういう基準で選んでいるのか判らないが、噛みごたえのあるものや、音の鳴るおもちゃなどが好きみたいで、飽きるか壊れるまで、それで遊び続ける。ただ、歯が丈夫なので、大抵は2〜3日で壊してしまう。普段は穏やかな気質なのだが、その間は執着心が強く、取り上げられそうになったら、くわえながら呻き声を上げ、歯をむき出し、威嚇する。どうでもいいものなら、家族も放っておくのだが、生活必需品(特に靴下には目がない)の場合、取り返さなければならないので、苦心する。弥七君も、長年の経験から、これは絶対に取り上げられる、でも気に入った、というものは、その場に長居しないで、ダッシュで自分の小屋に持って行く。そうなると、なかなか出てこないどころか、近づいたら威嚇を始める。最低一日は立てこもるので、籠城戦になる。おやつなどでおびき寄せようとしても、警戒している時は出てこない。食事などは夜中に皆が寝静まった頃にしているのであろうか、出てこない。様子を見に行くと、小屋の中に大急ぎで戻り、自分のだとくわえる。よくよく考えてみると、それで遊んでいる様子もなく、何のために籠もるのか不思議である。ただ、疲れるのか、馬鹿馬鹿しくなったのか、ある時を境に、のそのそと小屋から出て来て、全く興味を示さなくなる。それで、無事元に戻り、一件落着である。しかし、九年も経った現在では、小屋の中には、彼の大好きなものだらけが散乱している。

 おもちゃで遊ぶときも、初めのうちは一人でガジガジやっていたのだが、いつからか、そばにいる家族の脇にわざと落とし、「それを投げろと」催促する様になった。投げてやると、ダッシュで拾いに行き、すぐに戻ってくるかと思えば、そうでなく、自分で遊んでから忘れた頃に、またポトリとそばに落とし催促する。しょうがないなと、また投げてやると、またポトリと同じ事を繰り返す。放っておくと、鼻でツンツンとつつき、催促する。「いいかげんにしろ!」と注意すると、しばらくの間の後、空気をよんで、わざと欠伸なんかしたりする。その調子の良さに呆れてしまう。

 この、「わざと欠伸」は、場の流れを変える彼の常套手段でもある。初めのうちは気が付かなかったが、一度、明らかにわざと欠伸をしている様子が見て取れたことから、その後、しばらく観察してみると、実はしょっちゅうやっているのが判明した。犬を飼ったことがない私には、彼の知恵に驚かされたのだった。

 こんな弥七君であるが、誰かが何かに取り組んでいるときには、絶対にじゃまをしない。雰囲気で判るのか、悪さもせず、気配を消す。これは偉いと思う。

 なんだかんだで、もう九年経ったが、教えられることが多い。家の中で一番みんなに気を遣っているのも彼だし、家の空気が丸くなった。いろんな意味で感謝している。

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