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課題図書作文短期間攻略法

 本や文章を愛する者として、タイトルのことは書いてはいけないのだろうが、自分も学生時代、夏、冬、春の休みの最後に苦しんだことがあるので書いてみようかとも思う(私は全部読んでいたが・・・)。あくまでも、大人が読んで、昔を思い出すためのブラック・ユーモアである。

<A. 課題図書が指定されている場合>・・・1)ネットのサーチエンジンにキーワードを入れて探す。この場合、詳細まで述べられていないケースが多いが、運良く考察が載っていることがある。これを、丸写しするのは論外だが、自分なりの切り口でアレンジして作文を作ってしまう。ただし、根本的にこの方法は自分の頭で考える事がないので、大人になって恥ずかしい思いをしたくないのなら、控えるべきだ。 2)レンタルビデオ・DVD店に駆け込む。そして、作品があったら即座に借り、映像を通してストーリーを頭にたたき込み、書く。この方法は、王道かもしれないが、希に原作と映像との間にズレがある可能性があるので、用心せねばならない(「砂の器」・松本清張など)。 3)まえがき・あとがきを必死に読み、本文を斜め読みして書く。これは、反則ではないが、相当なスキルを要する。素直に読んだ方が無難かもしれない。 4)読んだやつの所に菓子折を持って行き、ストーリーを聞く。これは一見無難なようであるが、もし、読んだやつに読解力及び記憶力がない場合、でたらめになってしまうというリスクがある。 5)塾の先生などに泣きついて書いてもらう。これは一見、確実で楽なようであるが、学校の教師も、他人の文章だと、まず間違いなく気付く。世の中そんなに甘くはない。 6)徹夜も辞さない覚悟で最初から読む。実はこれが一番の近道かもしれない。読んでいるうちに面白くなって行き、トントン拍子で事が進む。しかも、ネタも豊富である。時間的制約はあるが・・・。

<B. 課題図書が指定されていない場合>・・・1)過去に自分が読んだもので、妥当だと思われる作品を思い出して書く。これは別に反則ではないが、チャレンジャーズ・スピリットに欠け、根性がないと、自己嫌悪に陥る可能性がある。 2)本屋かアマゾンの速達便で、中経出版の「あらすじで読むシリーズ」を購入する。これも無難だが、原作の全てを包括できない以上、将来的な、自分の中での膨らみを期待できない。対処療法的で、その場しのぎといったところであろうか、ただ、他の本のあらすじも把握できるため、本に興味を持つきっかけとなる面はある。 3)短編を読む。これが一番賢い。間違っても「吾輩は猫である」などの長編を選んではいけない(時間がかかる)。オススメとしては芥川龍之介あたりか。特に「蜘蛛の糸」は10Pも無い。私の知り合いに、これのみで高校三年間を凌いだ強者もいるが、逆に短すぎるため、相当なイマジネーション能力を要することは必定。そもそも、芥川作品は短編でも奥が深かったり、悲しすぎるものが多いため教育上よろしくなかったり、とやっかいである。そういう意味では避けるべきかもしれない。小学生にも可能であるものとなると、差し詰め、O.ヘンリーあたりの短編がよろしいのではないか・・・。

 国語力が低下しているといわれる現状を憂慮している私が、上記のことに触れるのは’墓穴を掘る’様なものかもしれないが、良い本は自分の人生を変えるくらいの宝であることは言っておきたい。その時、解らなくても、諦めずに気合いで何度も読んでいれば、やがて解るようになるのが面白いところで、初期段階から手を抜くことは止めた方がいい。そういう意味で、上に私が記したことは、「やってはいけないこと」なのである。そういう意味で、このマニュアルは、課題図書を指定する教師への提言であるとも言える。

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